2021年5月14日金曜日

2021年5月11日(火) PPの会の開催報告

 5月11日(火)PPの会を開催しました。参加者は9名でした。


2021年5月11日(火) 18:00~20:00

担当:宇野カオリ先生(筑波大学人間系)

タイトル:生き方の原則・VIAキャラクターストレングス(VIA character strengths)

・今回は生き方の原則・VIAキャラクターストレングスについてご紹介いただきました.

・VIAキャラクターストレングスの歴史やキャラクターストレングス(character strengths)の概念,パーソナリティや価値観などの概念との違い,介入方法,ポジティブ心理学における位置づけなど幅広くお話いただき,議論しました.



次回の開催は未定となっています

ご発表を希望される方がいらっしゃいましたら、ご連絡をいただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。


2021年4月4日日曜日

2021年3月2日(火) PPの会の開催報告

桜やハナミズキの花が咲き始め、春らしい陽気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

32日、PPの会を開催しました。参加者は11名でした。

202132()1800

場所:Zoomにて

担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)

テーマ:文献紹介

From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of the COVID-19 Pandemicde Jong, E. M., Ziegler, N., & Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11, 2648. 

Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708

・COVID-19パンデミックにより多くの地域でロックダウンが行われ、短期間での生活の変化により、人々のwell-beingに大きな影響が及ぼされた(Schippers, 2020)。10日以上の隔離でPTSDにつながる可能性が指摘されている(Schippers, 2020)。

・様々な理論で、悲嘆からの回復においてfinding meaningが重要と⾔われており、post-traumatic stressの代わりにposttraumatic growthを⾒つけることが重要とされている(Hogan and Schmidt, 2002; Janoff-Bulman, 2006; Updegraff et al., 2008; Kessler, 2019)。

・そのため本文献は、meaning in lifeを⾒つける⽬的のlife crafting interventionが、悲嘆様のプロセスにある⼈々を導くのに役⽴つ可能性について検討された。

・Life Craftingとは、meaningやpurpose in life(PIL)を見つけるアプローチで、Schippers and Ziegler(2019)により提案され、「⼈々が現在および将来のlifeを積極的に振り返り、社会、キャリア、余暇などの重要な⽣活分野の⽬標を設定し、必要に応じて具体的な計画を⽴て、⾏動を起こすプロセス」と定義される。

・ディスカッションでは、life craftingは、job craftingと呼ばれる、仕事の捉え方を修正することで、やらされる感のある仕事のsignificanceを見出し、主体的に行っていくものに変容させる手法からきていることが共有され、COVID-19以外にも、様々な状況に応用できる可能性が話し合われました。

・AIを使用してチャットボットを介してlife craftingを配信した報告があり(Dekker et al., 2020)、個人のニーズに合わせて、チャットボットを使用するなど、新たな介入方法について意見交換が行われました。



次回の予定は下記となっています。

2021年5月11日(火)18:00~

場所:Zoomにて

担当:宇野カオリ先生(筑波大学人間系)

タイトル:生き方の原則・VIAキャラクターストレングス(VIA character strengths)


次回もZoomにて開催を予定しています。

参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。

皆さまのご参加をお待ちしております。


萩原




2021年1月26日火曜日

2021年1月12日(火) PPの会の開催報告

まだまだCOVID-19の感染拡大は落ち着かない日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。

久々の開催となりましたが、1月12日にPPの会を開催しました。
参加者は9名でした。

2021年1月12日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:石井恵美子さん(城西国際大学看護学部)
タイトル:中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した
     中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性

・中国残留日本人孤児とは、「第二次世界大戦終結時、中国で家族と死別、生別した当時
 13歳未満だった日本人」のことを言い、その多くは1980年代以降に帰国しました。
 心待ちにしていた日本への帰国でありながら、残留孤児たちは、多くの困難と苦悩に
 遭遇しました。中国文化を内在化しつつ、日本に永住帰国した中国残留日本人孤児の
 ストレス対処力とその強弱に関係する特性を明らかにすることを目的とした、
 石井さんの研究の結果をご報告いただきました。
・貴重な対象集団のデータであり、充実した意見交換が行われました。
 サンプリングの課題として、母集団の代表性を踏まえ、どのような集団だったのか、
 そして個人の背景を把握していくこと、また、有意差だけに着目するのではなく、
 記述的にデータを読み解いていくことなど、具体的にデータを確認しながら、
 対象者から得られたデータを確認していきました。
・研究の基本ではありますが、目的変数は何だったのか、この研究を通じて何を
 明らかにしたかったのか、原点に戻りながらも、研究の大切な点についても確認が
 行われました。
・先生方の意見交換を通じ、データをデータのままにするのではなく、いかに
 データから物語を紡ぎだしていくのか学ぶことができ、実りの多い時間を過ごすこと
 が出来ました。

次回の予定は下記となっています。
2021年3月2日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:戸ヶ里泰典先生(放送大学)
テーマ:文献紹介
From Shattered Goals to Meaning in Life: Life Crafting in Times of the COVID-19 Pandemic
de Jong, E. M., Ziegler, N., & Schippers, M. C. (2020). From shattered goals to meaning in life: Life crafting in times of the COVID-19 pandemic. Frontiers in Psychology, 11, 2648. Retrieved from https://www.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2020.577708

次回もZoomでの開催を予定しております。
参加をご希望される方は、ご連絡をいただければと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。

萩原

 



2020年12月10日木曜日

2021年1月12日(火)PPの会Zoom開催のご案内

日に日に寒さが増しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

4月の開催を延期してから、ご連絡ができておりませんでしたが、
オンラインミーティングの環境も整ってきましたので、
約一年ぶりになりますが、久々のPPの会を、Zoomにて開催いたします。

日程は下記の通りとなります。
普段と開始時刻が異なりますので、ご注意いただければと思います。
また、参加を希望される方は、コメントをいただければ、ログインのURLをお伝えいたします。

日程:2021年1月12日(火)18:00~
場所:Zoomにて
担当:石井恵美子さん(城西国際大学看護学部)
タイトル:中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性

皆さまのご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

萩原

2020年4月28日火曜日

【開催延期】4/28(火)PPの会

こちらのブログへのご連絡が遅くなりましたが、
本日のPPの会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、
【延期】とさせていただきます。
次回開催の日程につきましては、感染が終息し落ち着きましたら、
改めてご連絡させていただきます。

それでは、皆様どうぞお身体ご自愛くださいませ。


2020年2月10日月曜日

2/3 PPの会の開催報告

2月3日に開催されたPPの会の開催報告です。
参加者は8名でした。

2020年2月3日(月)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
 M. M. Vainio, D. Daukantaite,. Grit and Different Aspects of Well-Being:
 Direct and Indirect Relationships via Sense of Coherence and Authenticity.
 Journal of Happiness Studies.

・今回読んだ論文は、グリットがSOC(Sense of Coherence)を媒介してウェルビーイング
 と関連するか、という研究でした。
・グリット(Grit)とは、「長期目標に対する情熱と忍耐」(Duckworth et al., 2007)であ 
 り、生涯に渡る学業成績、新任教師の最初に赴任校での管理能力と教育力、スペリン
 グ・ビーの成績、過酷な軍事訓練の継続、結婚の継続、エクササイズルーティンの継続
 などを予測することがわかっています。見通しがなくても、頑張り続ける意味が分から
 なくても、頑張れる、「やり抜く力」を指しています。
・論文では2つの研究が行われ、研究1では大学生を対象に、研究2では卒業生を対象に、
 グリットと様々なwell-being(人生満足感SWL、人生の調和HIL、心理的ウェルビーイン
 グPWB)との関係、これらの関係がSOCと本来感(Authenticity)に媒介されているか検討
 すること、社会人口学的変数(性別、年齢、教育レベル)がグリットと関連しているか
 を、調整媒介分析を用いて検討されました。
・結果は、グリットは、well-beingのすべての側面と正に関係しており、SOCと本来感は
 有意な媒介変数でした(PWBに対しては補完的に、人生満足感と人生の調和に対しては
 間接的に)。

次回の予定は下記となっています。
2020年4月28日(火)18:30~20:30
場所:聖路加国際大学 (教室は4月以降にご連絡いたします)
担当:石井恵美子さん(順天堂大学大学院 医療看護学研究科 修士修了予定)
テーマ:「中国文化を内在化しつつ日本に永住帰国した中国残留日本人孤児のストレス対処力と関係する特性」


2020年1月17日金曜日

次回のPPの会のご案内

先月延期となりました、PPの会の日程についてご案内致します。

日程:2020年2月3日(月)18:30~
場所:聖路加国際大学 本館 506教室
担当:谷木龍男先生(清和大学)
テーマ:文献紹介
M. M. Vainio, D. Daukantaite, Grit and Different  Aspects of Well-being: Direct and Indirect relationships via Sense of Coherence and Authenticity. Journal of Happiness  Studies.
https://www.researchgate.net/publication/284187126_Grit_and_Different_Aspects_of_Well-Being_Direct_and_Indirect_Relationships_via_Sense_of_Coherence_and_Authenticity

今年最初のPPの会です。
ご多用中と思いますが、ぜひご参加くださいませ。

どうぞよろしくお願い致します。